歯と治療・ケアについて
安心の治療
歯科治療では、レントゲン撮影をおこない歯の内部の状態を知ることが欠かすことができません。
ただ余分なレントゲンの放射線量も、出来るのなら避けて通りたいものですね。
そこで、当クリニックでは従来のレントゲンと比べて放射線量が10分の1のデジタルレントゲンを採用しております。撮影後に現像する必要がないため、すぐに治療をすすめる事が可能となります。
歯のレントゲン撮影の1回分の放射線量は、通常の生活で自然界から受ける量のわずか1~2日程度でしかありません。
小さなお子様でも、どうぞ安心してレントゲン撮影をお受け下さい。
歯科用CCDカメラ
歯科用CCDカメラでは撮影が難しい奥歯の全体図や接写まで幅広く撮影することが可能です。
一目でわかる今のお口の状態
ご自身では確認できない部位の虫歯でも、専用のCCDカメラで画面に映し出す事ができます。
ご自身で現在の状況をしっかりと確認してだいて頂く事は、治療の第一ステップとして大切なことだと考えております。
模型や絵
細かい治療内容は、模型や絵を使用して出来る限りわかりやすくお話しております。また、各種治療の説明用パンフレットも用意しておりますので、ご家族の方に治療内容をお伝えする時に役立ちます。
歯科治療に対する、患者様の不安や恐怖が多少なりとも和らいで頂きたいとの想いで行っております。
歯の大切さ
私たちは1本1本の歯を大切にしています
治療をする前に一度じっくりとご自身のお口の中について考えてみませんか?
そうすることで最良の治療のゴールを決めることができると私たちは考えています。
ご自身の歯が何本あるかご存知ですか?
通常人間の歯は親知らずを除くと28本あります。(親知らずを含めると32本)
28本ない方はどうして歯を失ってしまったのか原因をご存知でしょうか?
歯を失う原因の80%は虫歯と歯周病なのです。
※虫歯が進行すると破折の原因になります。
虫歯で歯を失っていく過程
定期的なメインテナンス(定期検診)をうけたり、歯の健康を考えた材料を選ぶことによって抜歯をさけることは十分に可能です。
当クリニックではより分かりやすい、良心的な治療費設定をしております。
歯周病で歯を失っていく過程
歯周病は歯の周りに残った汚れ(プラーク、歯石など)によって起こります。
病状が進行すると歯ぐきが腫れ、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラしてきます。
歯周病の特徴は虫歯とは違い、進行するまではほとんど症状がでないことで、骨の癌とも言えます。進行すると歯の周りの組織を次第に壊してしまうのです。
最終的には歯を抜く可能性が高くなってしまいます。
歯を失うとどうなるでしょうか
失って初めてわかること、
病気になって初めて感じることって
ありませんか?
けがをしたり、風邪をひいたりして体調が悪くつらいときに普段の健康な時の事を すごく幸せに感じたことはありませんか?
私達は歯も同じであると考えています。 しかも風邪は治りますが、失った歯は二度と生えてくることはないのです。
ご自身の歯に勝るものはありません
近年では医療が進歩し、精度の高いブリッジ治療やインプラント治療によって抜いたところに歯をつくる事ができるようになりました。
とてもすばらしい治療です。ですが、ご自身の歯に勝るものはないのではないでしょうか?
患者さまのお口の状態に応じて、その中で最良の治療を選択できるように心がけています。
それは患者さまの歯を大切に考えているからです。
虫歯治療
私たちは1本1本の歯を大切にしています
虫歯は細菌によって歯が破壊されて起こる病気です。
私たちは1本1本の歯を大切にしています
虫歯になりやすい3大発生場所とは?
虫歯の進行と症状とは?
- C0
- エナメル質表面の虫歯です。
- 歯の表面が白く濁った感じになりますが穴はあいてません。
治療の必要はありません。
ブラッシングやフッ素塗布で治癒することがあります。
- C1
- エナメル質内まで進行した虫歯です。
- この段階では痛みを伴う自覚症状はほとんどなく、 早く対応すれば治療の必要はありません。
- C2
- 象牙質内まで進行した虫歯です。
- この段階になると冷たい水などの刺激が歯の神経まで伝わって、
痛みが出てくる事があります。
象牙質はエナメル質よりも虫歯が進行しやすく、一刻も早く歯科医院で治療しましょう。
- C3
- 歯髄(歯の神経)まで進行した虫歯です。
- この段階になると黙っていても非常に強い痛みが出てくることがあります。
歯髄まで虫歯が進行すると、歯の根の中の治療が必要となるため、 治療にかかる時間と費用が各段に上がってしまいます。
できることならここまで虫歯が進行する前に、歯科医院に受診し治療したいところです。
- C4
- 歯の大部分まで虫歯が進行し
歯の根っこしか残っていない状態です。 - ここまで進行してしまうと痛みは消えることが多いのですが
噛める状態まで完全に治すことが難しく、抜歯になる可能性が高いです。
また口の中の細菌が増殖し、残っている健康な歯に悪影響を与えてしまう恐れがあるので早急に歯科医院で治療してもらいましょう。
虫歯治療とは?
虫歯の治療法は?
(1) 虫歯の除去
虫歯は口腔内感染症のため、原因となる細菌全てを取り除くことが必要です。歯科医師の視診だけでは虫歯かどうかを確実に判定することが難しいため、当院では感染部が赤く染まる薬を塗りながら完全に虫歯をとりきります。神経まで感染している場合は神経も取り除きます。
(2) 薬をひく
感染した神経を取り除いた部分は出来る限り無菌化するため、何回かの消毒が必要になります。
(2) 神経の治癒
感染した神経を取り除いた部分は何回かの消毒が必要になります。
(3) 歯の形を回復させる
人工材料を用いて、、本来あった歯の形に修復していきます。
歯周病
歯周病とは?
歯周病とは歯を支えている周りの歯茎や
顎の骨(歯周組織)が溶けてしまう病気です。
現在、歯を失う原因の約70%が歯周病によるものであることが、日本の 歯科治療の調査によりわかっています。
30代以上の現代人の約70%が歯周病に罹患していると言われており、国民病だと言えるかもしれません。歯周病は生活習慣病であり全身の健康に様々な影響を与える可能性があります。
口臭や心臓病、糖尿病、さらには早産等の原因にもなると言われています。
歯周病の3大原因とは?
歯周病の進行と症状とは?
- 歯肉炎
- プラーク(歯垢)がたまった状態。歯茎にのみ炎症が起きている状態。
歯磨きの際に出血などの症状が現れます。この段階なら適切なブラッシングと、歯科医院でのメンテナンスを受けることで、元の健康な状態に戻ります。
しかし、放置しておくと次のステージである軽度歯周炎に進行してしまいます。
- 軽度歯周病
- 歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯根膜や歯槽骨も破壊されはじめます。
歯茎の腫れが起こるほか、歯磨きや食事の際の出血、冷たいものがしみるなどの症状が現れます。
この段階では異変に気づいても、あまり深刻に考えない方がほとんどです。このまま放置していると、中等度歯周炎へと進行します。
- 中等歯周病
- 歯茎の炎症はより一層強く広がっていきます。ここまでくると内部にはプラークや歯石が大量に付着しています。
歯を支える骨が溶け始めるため、歯がグラつき始めます。 歯茎の腫れや出血はさらにひどくなり、歯茎からは臭いや膿がでるなど状態が悪化。
歯茎が痩せて歯が長く見えるなど、目に見える形で症状が現れてきます。
- 重度歯周病
- 歯を支える骨はかなり溶けてしまっていることから、動揺もひどくなり、膿や出血、口臭も一層強くなります。
また、そのまま治療せずにいると歯が抜け落ちてしまうなど、歯周病末期の状態です。食事の際に痛みを伴うなど、日常生活にも支障をきたすレベルになってしまいます。
歯周病治療とは?
歯周病の治療法は?
(1) 歯周病検査
最初にお口の状態をしっかりとチェックすることで、原因が何なのかどの辺が歯周病なのかをくわしく分析することができます。
プローブ・チャート表・レントゲン等は治療方針を立てる元になります。
(2) ブラッシング指導・スケーリング
ブラッシング指導:歯周病はプラーク(細菌)が原因ですのでそのプラークを除去するために歯磨きを効率よく行えるコツを指導いたします。(歯ブラシ・歯間ブラシ・タフトブラシ・鏡等)
スケーリング:ブラッシングでは除去することのできない強固に付着した汚れ(歯石等)を機械を使用して落としていきます。(スケーラー)
(3) SRP
スケーリングではとりきれない歯茎の中の汚れ(歯石等)は手作業で取っていきます。(浸潤麻酔・ハンドスケーラー)
歯周病についてのワンポイント知識
(1)治療期間が長くかかる
治療期間は最低でも数ヶ月かかります。
(2)治療のゴールは再発防止が基本
歯周病が再発しないよう、定期的なメインテナンスを継続していくことが、歯周治療のゴールとなります。
(3) 他の治療を行う際は先立って治療が必要
インプラント治療や矯正治療等を行う際は歯周病にかかっていると、悪影響を及ぼすため先立って治療が必要です。
(4)30代を越えると急激に進行する病気
30代を過ぎると体内のホルモンバランスが変化して、免疫力低下により歯周病にかかりやすくなります。
(5)再発しやすい
歯周病は生活習慣病であるため、習慣も改めなければ再発してしまいます。
審美治療(審美歯科とは?)
私たちは1本1本の歯を大切にしています
審美歯科とは、患者様1人ひとりに対してオーダーメイドで自然な口元と美しさを実現する治療です。ただ歯を白くするだけではなく、「歯の機能を回復する」ことも同時に行っていきます。
当院の審美へのこだわり
審美歯科とは、単に虫歯の治療をするだけではなく患者様1人ひとりに対して美しさと自然な口元を実現する治療です。ただ歯を白くするだけではなく、「歯の機能を回復する」ことも同時に行っていきます。
『きれいで、咬めて、長持ちする』をコンセプトとしております。
見た目がきれいでも痛みや違和感がなく食事ができなければ、100%の満足は得られません。 私達はしっかりと審査・診断した上で患者様に理想的な治療法を複数提示し決めてもらいます。
決して押し付けの一方的な治療は行いません。十分に理解し納得いいただくまで説明していきます。
かみ合わせと審美
セラミックできれいな歯にしましょう。
きれいな歯であることは皆様が望むことだと思います。
しかし、・・・歯は装飾品ではありません。
毎日眺めるものではありません。
毎日のお食事やおしゃべりのときに上下の歯が噛まなければいけません。
当院では、『きれいで長持ちして、噛める歯』 に変えるための治療を常日頃より考え行っております。
十分に理解し納得いただくまで説明していきます。
歯周病と審美
『審美治療にとって歯周病は天敵です』
地盤がしっかりしていない土地におしゃれできれいな家を建てても地震がおきたら倒壊してしまいます。
しっかりとした地盤を作ることができれば、地震にも強く安心して生活することができます。
歯周病の状態のまま歯だけにきれいなセラミック治療をしても、土台がしっかりしていないので何年後かには抜けてしまいます。
当院では歯周病治療を怠らず、時間をかけてしっかり地盤を作った上での審美治療を行っております。
オールセラミックシステム
セラミックとは歯科用の陶器です。金属を使用しないため透明感があり天然の歯と区別がつきません。
色も天然の歯と同じ色に作りますし変色することなく一生変わりません。
金属を使用すると光を遮断しはぐきに影ができますが、オールセラミックは影を作らずはぐきが黒くなりません。
また金属の色がはぐきに移ることもありません。
近年セラミック材料の進歩に伴い金属を使った物に負けないぐらいの強度ができたため、奥歯でのセラミックの使用も可能になりました。
これからはオールセラミックの時代です。
ハイブリッドセラミックシステム
ハイブリットとは、 セラミックスにプラスチック(樹脂)をまぜたかぶせ物です。プラスチック素材を使用することでかぶせ物に軟らかさを求めております。
セラミックのみですと 歯軋りが強い方、くいしばりが強い方は、粘りがないためチップすることがあります。
そういう患者様にはハイブリットセラミックをお勧めさせていただく場合があります。プラスチックが混ざっているため長年使用すると少しずつ変色を起こします。
メタルボンド(MB)
メタルボンドとは、セラミックの中に金属の裏打ちがあるものです。
オールセラミックができるまでは、長年審美治療で使われていた安定した材質です。
オールセラミッククラウンと同様に外側はセラミック材料を使用するため綺麗な歯をかぶせることができます。
金属を使っているため光を遮断し、はぐきに影ができたり、また金属の色がはぐきに移ることがあります。
金属とセラミックの違い
金属は時間の経過とともに劣化を起こします。
例えば新品の硬貨は最初は輝いていますがいろいろな人の手に渡るに連れて光沢が消えて変形していきます。
同様にお口の中の金属も長い年月唾液や食べ物が触れ続けるとさびやたわみが起こり隙間が生まれるのです。
対してセラミックは金属と違い腐蝕は起こりません。
お茶碗などがずっと変形せず同じ形で色あせることなく使用できるように、お口の中でずっと同じ状態をキープできるのです。
正しい歯の磨き方
今ある1本1本の歯を大切にしましょう
私たちが通常受けるのは虫歯や歯周病の治療です。
それらの原因ははっきりわかっています。
原因は皆さんがよくご存知の歯垢(プラーク、細菌の塊)です。
歯垢(プラーク)1g中には1,000億個以上もの細菌が含まれていると言われています。
きちんとしたプラークコントロール(プラークの除去、抑制)が出来れば、ご家庭でも予防が可能なのです。
プラークコントロールの方法として、歯ブラシで歯の食べかすや汚れを除去することは、大変有効な方法です。
予防法(1)歯ブラシの選び方
最近歯ブラシを換えたのはいつですか?
まずは普段使っている歯ブラシを見てみてください。
歯ブラシの交換の目安は、1ヶ月に1回くらいです。
口腔内には、約300種類もの細菌がいると言われています。
その細菌が歯磨き後の歯ブラシには非常に多くついています。
毎日使用し、お口に入れるものですから、キレイな歯ブラシのほうがいいですよね。
また、歯ブラシを後ろから見てみてください。ブラシが広がってしまい毛先が見えていた場合、清掃効率が落ちていますので交換時期です。
では、新しい歯ブラシを選ぶポイントは?
1)ヘッド(ブラシ部)がコンパクトなもの
2)持ち手(柄)はまっすぐ
3)毛の硬さはやわらかめ~ふつう
の3つのポイントを満たすものを選んでください。
予防法(2)ブラッシング法
磨いているのと磨けているのは大きく違います。
ブラッシングもただ磨けばいいというわけではありません。
プラークは歯ブラシの入りにくい場所に溜まりやすいため、
効率の良いブラッシングでなければ虫歯や歯周病になってしまいます。
では、どんな所に歯の汚れはついているのでしょうか?
【プラークのたまりやすい場所】
1)かみあわせの溝
2)歯と歯茎の境目
3)歯と歯の間
4)奥の歯の裏側
などが挙げられます。
ブラッシング法の基本3原則
持ち方
歯ブラシをペンを握るように持ってください。
無理な力が入らず細かい動きをコントロールするために有効な持ち方です。
順番
磨く順番を決めてください。
あちこちバラバラという磨き方は良くない方法です。
順番を決めるのは磨き残しが無いようにすることが目的です。
一筆書きの要領でみがくと、磨き残しの心配がありませんのでおすすめです。
当て方
(1)歯と歯ぐきの間に歯ブラシの毛先を入れ、斜め45°に歯ブラシを当て、小刻みに左右に動かします。
それぞれの当てた場所で20回から30回、軽く振動させると、より効果的です。 細かな隙間にも毛先が入りやすくなるように、振幅を短くするのがポイントです。 特に下の奥歯は、舌があるため、磨きにくい部分です。 小臼歯(前歯から数えて4番目)の裏側から始めて少しずつ奥のほうへ動かしていきましょう。
(2)前歯の表側は、歯と歯の間を意識して左右に動かします。 犬歯(糸切り歯 真中から数えて3番目)はカーブになっているので、 歯ブラシの方向を縦にして一本をていねいにみがくようにしましょう
(3)前歯の裏側は、一本ずつ歯ブラシを縦に使い、かき出すように磨きます。 前歯の裏側は、一本ずつかき出すように磨きます。
予防法(3)デンタルグッズ
磨きにくい部分には補助的清掃用具を!
歯ブラシが入り込めず磨き残しやすい部分の歯と歯の間の清掃にはデンタルフロスや、歯間ブラシを併用するとさらに効果的です。
歯ブラシ1本でブラッシングすると、歯と歯の間のプラークの除去率が約50%、
デンタルフロスや歯間ブラシを用いるとその数字は約90%にまでアップします。
【フロスの使い方】
フロスの使い方は50cmぐらいにフロスを切って、指に巻いて歯と歯の間に通す方法が一般的です。
この時、ノコギリを引くようにし反復してスライドさせると、うまく隙間に入り、歯ぐきを傷つけずにすむでしょう。
【歯間ブラシの使い方】
歯間ブラシも歯と歯の間の清掃に用いますが、 ねじった針金にナイロン毛をつけた小さなブラシで、歯ぐきが下がってしまい、歯と歯の間に広く隙間があいてしまっている方におすすめです。
正しい磨き方まとめ
以上お話させていただいたことを 今日からやっていただければ、今まで以上に歯は長持ちすると思います。
いまで何十年もやってきたやり方を変える部分もあると思うので、初めはなかなか大変ではあると思います。
ただ1ヶ月頑張っていただき、正しいやり方が習慣となれば「ご自身の歯が長く残せる」 と言うすばらしい恩恵を受ける事が可能になります。
そして定期的なお口の中のお手入れをして、一緒に歯を長く残す取り組みをして行きましょう。